仮に、「デジタルトランスフォーメーション」の技術的な課題は何か?と聞かれたら、クラウドという言葉しかないと思います。 現在、デジタルトランスフォーメーションに関する技術的なトピックは、すべてクラウドのサブトピックと言っても過言ではありません。
クラウドを体系的に、包括的に、かつ正確に理解したからこそ、デジタルトランスフォーメーションの技術的内容を理解することができます。
今回は私自身がよく見ているクラウドのナレッジリソースをお勧めします。いずれも、開発者ではなく、ビジネスアナリストやマネージャーを対象としています。情報量が多く、ベンダー自身の製品やソリューションを紹介するだけではなく、多くの電子書籍、ホワイトペーパー、第三者の調査報告書、その他のリソースにリンクしています。
IBM Cloud Learn
IBMのリンクはこちらです:https://www.ibm.com/cloud/learn
現在、データ分析、人工知能、自動化、クラウド、コンピューティング、データサイエンス、データベース、DevOps、ディザスタリカバリ、ホスティング、統合、ITマネジメント、マイグレーション、モバイル、ウェブ、オープンソース、セキュリティ、ストレージなどに一段階ずつ分類され、数十個のトピックの記事が掲載されています。
ただし、現在は英語の内容だけ対応するらしく、日本語に翻訳されていないようです。新しく作られたサイトなので、多言語対応に至るまでは少し時間がかかるかもしれません。IBMの最先端の知見が吸収できることは魅力です。
Microsoft Azure cloud-adoption-framework
Azureのcloud-adoption-frameworkのリンクはこちらです。
このサイトは、Azureのクラウド移行に関する知識を集約したもので、デジタルトランスフォーメーションやIT戦略立案に携わるコンサルタントに最適な情報収集の場所だと思います。
クラウド移行に向けて、戦略、計画、準備、移行、イノベーション、ガバナンス、クラウド管理、組織の調整など、さまざまなトピックに関するガイダンスを提供しています。
クラウド対応力評価やアーキテクチャ評価などの自己評価アンケートを提供し、評価結果に基づいて、それに合わせる学習リソースを示します。また、Microsoft Azureクラウドの基礎となる技術、アーキテクチャ、経済価値などのオンライン自習コースも提供しています。
考えていること:
デジタル時代の最大の特徴は「オープン」です。MS、IBMといったクラウドベンダーでは、ナレッジエコシステムの構築やターゲット層の開拓が、従来のIT販売モデルにおける対面販売よりもビジネス展開に重要になるかもしれません。現在、少なくともIT企画/戦略の分野では、コンサルタントとして知識を身につけることが容易になっています。コンサルタントとの違いは、知識を身につける方法や手段ではなく、学習能力や勤勉さにあるのかもしれません。
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