今回は、D365でJavaScriptを使ってレコードのGUID(識別番号)とエンティティ(テーブル)の論理名を取得する方法をご紹介します。
JavaScriptのコード例
1.GUIDを取得する
var recordId = formContext.data.entity.getId();
2.Entity nameを取得する
var entityName = formContext.data.entity.getEntityName();
3.完成版Code
var formCustomizations = {
getRecordDetail: function (executionContext) {
var formContext = executionContext.getFormContext();
var recordId = formContext.data.entity.getId();
var entityName = formContext.data.entity.getEntityName();
alert(`Record GUID: ${recordId} and Entity Name: ${entityName}`);
}
}
4.dynamics 365にて反映された結果
GUIDとEntity Nameが表示出来ました。
用途と後書き
JavaScriptで開発しなくても、詳細設定に行って検索したらエンティティの論理名も出てきます。
わざわざ開発するメリットは、2つと考えています。1つは、フロント画面で表示されて、そこで分かるようになり、後ろのソリューションまでに見る手間や面倒さを軽減する。もう1つはGUIDもフロント画面で示すという機能は、既存のout of boxじゃ実現できないため、開発せざるを得ないことでした。
ただ、JSのコードを見る限り、そんなに複雑なロジックを組んでいないので、高度な技術は要らない。つまり、そこまで工数がかからないです。
開発が必要であるものと現存のout of box機能を利用してカスタマイズで設定できるものを明確に把握して切り分けるのは、非常に大事だと思います。dynamics 365を熟知し、できる/できないといった限界を把握する能力が常に求められています。
コメント