dynamics 365: 導入計画ポイント分析

D365 Project

dynamics 365/CRMを本格的に導入するには、ハードウェアやソフトウェアの技術だけでなく、企業の経営戦略や業務プロセス、マネジメントなども含めた複雑な絡み合い要素を解決する(いわゆるシステムエンジニアリング)ことが必要です。

今回は、プロジェクトにおいて、私が考えている、こういった複雑な絡み合い要素を解決するのポイントを提示します。何かヒントを頂ければ幸いです。

1.トレーニングを強化

企業はまず、dynamics 365が単なるソフトウェア(Saas)ではなく、全く新しい経営概念や経営手法をもたらすものであることを従業員に理解してもらう必要があります。 そして、dynamics 365の完全な導入と実装は、純粋に技術的な問題だけでなく、プロジェクトにおいてシステムの実装計画に関しでは、技術的なディレクター、上級管理職やビジネスリーダーなどの関係ステークホルダーが参加する必要があります。

本格的に導入するには、「一握り」のプロジェクトではなく、実施してから全スタッフの参加が必要です。 パッケージの完全な実装は、企業の経営モデル、ビジネスプロセスの変更と関連する人員をより積極的に参加して頂く環境を整える必要があります。まずコアメンバーがノーハウを吸収して内製化します。そして有識者として一連の知識をすべての従業員にシェアとサポートする必要もあると考えられます。

2.BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)が重要

BPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング、下略)が正常にパッケージを導入して実装するには、元々の管理モデル、管理方法、ビジネスプロセスと組織構造を変換したり調整したり、根本的に再構築することを行わないと、プロジェクトが中々進行できないと理解しといたほうがいいです。特に特性がある企業では、業務プロセスの再構築がdynamic 365パッケージ導入の鍵となります。

企業のビジネスプロセスでは、今まで多くの不合理かつ非付加価値のプロセスを洗い出し、そしてリエンジニアリングを行うことで効率化されるというサイクルを徹底的に実施すべきだと思われます。ビジネスリエンジニアリング理論は、ビジネスプロセスを合理化、削減、あるいは非付加価値プロセスを排除し、パッケージ導入を達成することに繋がります。

BPRを実行することで、今までの慣習となっていた社風、文化、進め方に直面するのを想定します。スタッフからの反発、理解してもらわないというような事象が発生する可能性が高いのです。そこで主張すべきなのは、BPRの目的は人員削減のではなく、日常疲弊したルーティン作業から脱出し、一人当たりの生産性向上や作業負担削減を実現すること。

3.健全な実施プログラムを策定

まず、プロジェクトを実施するための良い全体計画。プロジェクトを実施する前に、プロジェクト実施のための全体計画を作成し、各サブプロジェクト:タスクの実施は、全体計画に示された枠組みの中で行われ、プロジェクト全体の実施の調整を確実にする必要があります。

そして、企業の既存のソフトウェアとハードウェアのリソースを最大限に活用することです。企業の既存のソフトウェアとハードウェアの状態に応じて、パッケージ統合とのインタフェースを提供し、既存のデータを最大限に活用することが考えられています。既存のソフトウェアとハードウェアは今まで蓄えた膨大なプールと認識し、まだ活用していないデータも大量に存在しますので十分に利用する余地があります。

繰り返しになりますが、パッケージは、段階的な導入戦略を用いています。 パッケージ導入や実装というような大規模なシステムは、大量なリソースを投入するわけのですから、「全体的な計画を俯瞰し、全体的な計画、段階的な実施、重要なブレークスルー、効率優先」の実施戦略が非常に重要です。

また、本格的なデータの準備も重要です。dynamics 365だけではなく、パッケージ導入してからの運用は、データの正確性、適時性、完全性に依存します。そのため、データの準備および管理についての工夫をしなければならないが、関係するメンバーと密接な協力する必要があります。

最後に、プロジェクトにおけるリーダー・マネージャの役割に注目してください。意思決定に大きな影響を与える問題に、リーターの決断力にも欠かせないです。

4.アドバイスとトレーニングに重点を置く

パッケージの導入、実装は、経営理念と企業文化の更新と組み合わせる場合も存在します。適切な高度な戦略ミッションと実装ルートを取得するために、適切な外部専門家を選択するだけでなく、合理的なトレーニングのメカニズムを確立する必要があります。

トレーニングとは、単純なシステム操作、使い方紹介といったトレーニングだけではありません。 プロジェクトの最初から最後まで、一貫して対応するトレーニングを実施する必要があり、内容別、担当者別、管理レベル別に段階的に体系的なトレーニングを実施する必要があります。研修の目的は、ユーザーがパッケージ導入やBPRの基本的な意義を理解し、担当者のモチベーションや全社員が参加する主体性の意識を向上させることになります。

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