Power Pagesにおける「セキュリティロール」と「Webロール」の違いとは

Dynamics 365 CRM

Power Pagesで業務アプリを構築する際、「セキュリティロール」と「Webロール」の違いを正しく理解することは非常に重要です。どちらもアクセス制御に関係しますが、役割が異なります。

今回の記事では、両者の違い、ユースケース、図解を通じてわかりやすく解説します。

セキュリティロール

セキュリティロールは、Dataverse上のデータアクセス権限を制御するためのものです。どのユーザーが、どのテーブルに対して、どの操作(CRUD)を行えるかを定義します。

主な操作権限:

  • 読み取り(Read):レコードの閲覧
  • 作成(Create):新規レコードの作成
  • 編集(Write):既存レコードの編集
  • 削除(Delete):レコードの削除
  • 関連付け(Append / Append To):関連エンティティ操作
  • 所有権変更 / 共有(Assign / Share):Change ownership / share access

これらのロールは、Power Platform Admin Centerで管理され、社内ユーザーだけでなくPower PagesのWebユーザー(Contact)にも割り当て可能です。

Webロール

WebロールはPower Pages専用のロールで、Webサイト内のUIアクセスを制御します。例えば「どのページにアクセスできるか」「どのフォームを表示できるか」などが対象です。

管理対象:

  • Webページ(Web Page)
  • フォーム(Basic Form / Entity Form)
  • リスト(Entity List)
  • Webファイル
  • サイト設定など

WebロールはDataverse内のContactエンティティに対して割り当てます。

Webロール vs セキュリティロール

項目Webロールセキュリティロール
管理対象UI表示(ページ、フォーム等)データアクセス(テーブル、レコード)
割り当て対象Webユーザー(Contact)ユーザー、Webユーザー両方
アクセス制御対象Power Pagesの画面Dataverseの中身
/my-profileページへのアクセス自分のContact情報を更新する権限
設定場所Power Pagesサイト設定Power Platform Admin Center

ユースケース

シナリオ:ユーザーがログインし、自身のプロフィールを更新できるPower Pagesサイトを構築。

実装手順:

  1. ユーザーがログイン(Contactとして認証)
  2. Webロールにより /my-profile ページが表示可能に
  3. セキュリティロールにより Contactテーブルの自分のレコードを編集可能に

フォームは表示されるが保存できない…という場合は、セキュリティロールのWrite権限が不足している可能性が高いです。

実践Tips

  • Webロールとセキュリティロールは必ずセットで考える
  • 表示はできるが保存できない場合 → Security Roleの確認を最優先
  • 最小権限の原則(Least Privilege Principle)で設定

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