先日の記事「Dynamics CRMからDynamics 365への歴史」で、(右のリンクに参照)
dynamic 365 のバージョンを時間帯の順に書かれてきました。また、製品名を365に付けると、集大成の製品シリーズとしてデビューできるよっていう話もさせて頂きました。
今回は、Dynamics 365になって主要な変更点やユーザー側の使い感覚の違いを簡単に説明します。
Dynamics 365は歴史がある製品とはいえ、本格的に企業がどんどん採用している時期は、(経験上)2015年以降であった。当時の製品名は、Microsoft Dynamics CRM 2015になっています。
下記の表を注目してください。後ほどその表をベースに話を展開していきます。
2015 | Microsoft Dynamics CRM 2015 |
2016 | Microsoft Dynamics CRM 2016 |
2018 | Microsoft Dynamics 365 |
安定性
・Dynamics 365になってから、製品のリリース(更新)頻度は1年2回となりました。
・毎年3月と10月を機に、2回大きな更新を行います。release wave 1/2 planと呼ばれています。 更新範囲は、特にどこに絞られるわけではなく、Sales, Marketing, Customer Service, Field Serviceなど全てのアプリを対象としてリリースします。
・Dynamics CRM 2015以前は、利用しているユーザーがあまり多くはなかったので、システム上のバグがあったとしても、ユーザー側の声、要望などはちゃんとMSまで届けていなかった場合も存在しています。
・ただ、ユーザー数が増えることとMSがCloudにより力を入れることにより、製品を改善するスピードが速くなってきた。不具合を解消して、安定性を確保することができるようになった。
・現在は、安定性があり、使いやすい製品とは言えます。
個人的な経験によりますと、
dynamic 365の有料版の場合は、不具合やパフォーマンスの問題に遭遇したケースが少なく、例え有ったとしても、ドキュメントを見たりMSに問い合わせしたりして、スピーディーに解決できる。
試用版(無料)の場合は、平日は普通に使えますが、土日はスピードが落ちる場合があります。あくまでも無料なのでしょうがないですが、メインテナンスのためパフォーマンスが落ちるかもしれません。試用版で試してみるっていう程度なら、それほど大きな影響がないでしょう。
User Experience
Dynamics 365はより使いやすくなるのが、私今まで利用していた感想です。ユーザー体験を向上するというMSの熱意を感じていた。
1、App間の切り替えが改善された。
左上の「営業ハブ」は、現在使っているアプリを示しています。「営業ハブ」をクリックすると、使える公開済みのアプリは一覧表示になりました。
なので、他のアプリに切り替えようとする時に、そのアプリをクリックするだけで済むので、便利。また、アプリの表示が大きくて見やすい。
前のバージョンだと、左上のDynamics 365の下に、使えるアプリを文字だけ一覧表示する形になりますので、見づらくて別のアプリに切り替えてしまう場合があります。
2、カスタマイズの画面とアプリ画面がちゃんと分けてきた。
右上の設定ボタンを押して、詳細設定をクリックすると、別のタブで、カスタマイズ(組織レベル)の画面に遷移できるようになった。遷移した画面で、設定したりカスタマイズしたりっていうやり方になります。
前のバージョンだと、詳細設定をクリックしても、カスタマイズの項目は当画面の上に表示し、1つのタブでは、画面の上にはカスタマイズ項目が表示され、操作しにくくなり、煩雑さを感じていた。
まとめ
・色んなリリースを経て、dynamic365は今までたどり着いたが。利用者の増加と毎年2回の大規模リリースを繰り返し、より期待できると思っています。
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