Microsoftの認定資格は大まかに4つの種類があり、Power Platformはその一角になります。
下記の記事では、2022年6月の認定試験最新バージョンを提示していた。
Microsoft認定試験 Microsoft資格2022最新版 | shenghao365 (shenghaohuang.com)
「Azure, Microsoft 365, Dynamics 365, Power Platform」という4つのカテゴリー中で、dynamics 365とPower Platformは、今年はいくつかの更新点がありますので、このタイミングでは新しい情報を共有したいと思います。
2022年4月からPL-500のデビューをもって、Power Platform認定資格のRole-Basedシリーズは「PL-100からPL-600まで」揃っていました。
dynamics 365とPower Platformの更新点
おさらいですが、dynamics 365系の資格はMBシリーズ(MB-200、MB-300など)。Power Platformの資格はPLシリーズ(PL-200、PL-600など)。カテゴリーが違うだけなので、優先順位はつけていません。
更新点:
1、MB-200は廃止、PL-200に移行
2、MB-600は廃止、PL-600に移行
3、PL-200は2021年10月1日から試験アウトラインを更新。
説明:
試験名 | 資格タイトル | 所属カテゴリー |
MB-200 | Microsoft Dynamics 365 Customer Engagement Core | Dynamics 365 |
MB-600 | Microsoft Power Apps + Dynamics 365 Solution Architect | Dynamics 365 |
PL-200 | Microsoft Power Platform Functional Consultant | Power Platform |
PL-600 | Microsoft Power Platform Solution Architect | Power Platform |
タイトルを見れば、dynamics 365とPower Platformが重なる部分をPower Platformに移行するように見受けられます。近年Power BI、Power Automate、Power Appsといった製品の発展により、Power Platformの系列はますます充実していく傾向が見えてきます。
なお、MB-210といったdynamics 365 CRMシリーズ、MB-310といったdynamics 365 F/O ERPシリーズは変わらないので、dynamics 365関連の資格自体は弱くなるわけではありません。
Power Platform資格取得の最適ルート
Power Platformの資格はすべで下記の図に網羅しています。
2022年3月から、新しい資格PL-300を追加するとなりました。
2022年4月から、新しい資格PL-500も追加しました。「PL-100からPL-600まで」揃っていました。
廃止されたMB-600を除いて、Power PlatformのPLシリーズの各資格の要約をまとめてみました。
試験名 | タイトル | 難易度 | 補足 | |
1 | PL-900 | Microsoft Power Platform Fundamentals | 易 | 初心者でもOK |
2 | PL-100 | Microsoft Power Platform App Maker | 普通 | Power Appsの各アプリ作成者 |
3 | PL-200 | Microsoft Power Platform Functional Consultant | 普通 | 機能コンサルタント |
4 | PL-300 | Microsoft Power BI Data Analyst | 普通 | Power BIに知見があるデータアナリスト |
5 | PL-400 | Microsoft Power Platform Developer | 普通 | 主に開発者 |
6 | PL-500 | Microsoft Power Automate RPA Developer Associate | 普通 | Power Automateに知見がある開発者 |
7 | PL-600 | Microsoft Power Platform Solution Architect | 難 | ソリューションデリバリー能力と知識が求められる |
一番難しい、かつ最高級のソリューションアーキテクトを獲得するルートは:
まずPL-200もしくはPL-400を取得し、そしてPL-600を取得すれば、Solution Architectの認定を手に入れることが可能です。
上記のルートを経て、いずれも2つの認定が取得できます。
・PL-200の場合は、「Microsoft Power Platform Functional Consultant」と「Microsoft Power Platform Solution Architect」。
・PL-400の場合は、「Microsoft Power Platform Developer」と「Microsoft Power Platform Solution Architect」。
つまり、開発者でも業務コンサルタントでも、Solution Architectを獲得する適切なルートはMicrosoft側から用意されています。
試験言語はすべで英語なので、慣れるまで時間が必要かもしれませんが、チャレンジする意義が十分にあると言えるでしょう。朗報:2021年後半から日本語受験も可能になりました。
まとめ
今回はPower Platformの資格攻略ルートを紹介しました。
Microsoft Power Platform Solution Architectを獲得するためには、PL-200もしくはPL-400を取得し、続いてPL-600を受かったらクリア出来るとの結論でした。
dynamic 365の多数MBシリーズの認定試験より、正直にPLシリーズはかなりシンプルな感じですね。
2つの試験をクリアするだけで、Solution Architectを手に入れるチャンスが中々少ないので、このタイミングでチャレンジして頂ければと思います。また、今現在日本語受験も可能ですので、日本語ユーザーにとっても良い機会と言えるでしょう。
最後に、資格ごとのキーワードを勝手にまとめます:
PL-100 → Power Apps
PL-200 → Function Consultant
PL-300 → Power BI
PL-400 → Developer
PL-500 → Power Automate
PL-600 → Solution Architect
各資格のデビュー、受験体験談の記事も共有させて頂きます。
Power Platform: 認定資格PL-200を得る経験談
Power Platform: 認定資格PL-600を得る経験談
Power Platform: 認定試験PL-300デビュー
Power Platform: 認定試験PL-500デビュー
後書き(おまけ)
Microsoftの資格は、取得費用は少し高価となります。資格1つは約2.3万円です。
不合格の場合、再受験しても2.3万円の受験料を払わなければならないです。
最速でPL-200とPL-600を一発で合格しても、2.3×2=4.6万の受験料が必要です。
そこで、Microsoftの公式イベントやチャレンジ活動を生かして、無料で受験できる方法を紹介させて頂きました。是非とも下記の記事に参考して実現してみてください!
Microsoft Build Cloud Skills Challenge—無料で認定資格を取得する方法[2022年6月最新版]
Microsoft Ignite Cloud Skills Challenge—半額で認定資格を取得する方法[定期開催] | shenghao365 (shenghaohuang.com)
Microsoft Virtual Training Day 無料で認定資格を取得する方法 | shenghao365 (shenghaohuang.com)
また、Microsoft認定資格の有効期限は1年となりますので、その後の更新方法はこちらにご参考ください。
Power Platform: 認定資格PL-200の更新方法を解説 | shenghao365 (shenghaohuang.com)
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