最高難易度のPL-600が新設
2021年4月から、MSはPower Platformの最高レベル認定試験PL-600を新設しました。認定試験のページはこちらになります:PL-600
PL-600がデビューしたところ、Microsoft側からPL-600認定試験の紹介、解説も行いますので、英語なんですがMicrosoft MVPの方が出演して頂きます。中継Liveのリンクはこちらです:
Introducing Microsoft’s Power Platform Solution Architect Certification
PL-600の新設に伴い、MB-600は2021年6月30日をもって無効となり、受験が出来なくなります。
Power Platformの認定試験を把握
Dynamics365&Power Platform界隈では、最高級の認定Solution Architect Expertを取得するために、以下2つのルートが存在しています。
1.PL-200を取得する⇒ Power Platform Functional Consultant Associate認定をゲットする⇒PL-600を取得する⇒Power Platform Solution Architect Expertをゲットする
2.MB-200を取得する⇒MB210/220/230/240を取得する⇒ Dynamics365 Platform Functional Consultant Associate認定をゲットする⇒ MB-600を取得する⇒ Dynamics 365 + Power Platform Solution Architect Expertをゲットする
しかし、ルート2のMB-200は今年から受けなくなり、PL-200に移行したので、実質上Solution Architect Expertを取得するためには、ルート1しか出来ません。つまり、PL-200→PL-600の順で取ればいけます。
また、Power Platformの資格攻略法も紹介していますので、下記の記事にご参考になれば幸いです。
Power Platform: 資格取得の攻略法を徹底解説 | shenghao365 (shenghaohuang.com)
もし Dynamics 365の各アプリの機能コンサルタントを取得したいのであれば、PL-200を取得してから、MB210/220/230/240といった各Dynamics 365 Appの認定試験に加えて取得すればいいとのことです。
dynamics 365の認定との違い
結論から言いますと、Power Platformシリーズ(PL)とDynamics 365シリーズ(MB)は別物であり、混同しなかった方がいいと思います。
両者の関わる部分は多いですが、フォーカスしているドメインが違います。
・Power Platform:Microsoftのローコード、RPA、データ可視化を集約するプラットフォームであり、機能が非常に多いです。Dynamics 365のために作られたものではありません。
・Dynamics 365:企業向けのCRM、ERPソリューションを提供しているSaas製品であり、製品をカスタマイズしたり拡張したりの際によくPower Platformを利用しています。
両者が共通している部分は確かにありますが、機能やターゲットは全く違いますので混同してはいけません。
今回PL-600の注意点:
MB-600は6月30日をもって受けなくなり、今までのMB-600をPL-600に移行するようになります。また、資格名の変更も行います。MB-600取得した場合、認定資格名は「Dynamics 365 + Power Platform Solution Architect Expert」になります。それに対して、PL-600は「Power Platform Solution Architect Expert」になります。
まとめ:今まではDynamics 365を集中してやりたいであれば、MB-600は狙い目です。これからはMB-600は受けなくなり、Power PlatformのPL-600に移行していきます。やはりDynamics 365のテクノロジーをより高度に活用していきたいなら、Power Platformの知識は不可欠ですね。
今年からMSの動きを見ていますと、Power Platformをより引き上げていくような感じがしますので、これからPower Platformに対してどういう施策を打つのかを非常に期待しています。
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