Power Platform: 監査ポリシーの最新版説明

Dynamics 365 CRM

2026.09 更新情報:ログ容量、保持期間、Purviewの監査情報を区別する

元の記事の容量に関する説明を訂正します。Dataverseの監査レコードはログストレージ容量を消費します。監査ログの削除を、そのままデータベース容量の割り当て増加として説明するのは適切ではありません。現在の監査管理ドキュメントでは、管理画面の手順と、カスタム保持期間の上限24,855日が記載されています。旧本文の上限値は現在の設定基準には使用しないでください。

保持期間の変更が既存ログに与える影響も確認が必要です。Microsoftの説明には、監査レコードごとに保持期間が付与される仕組みと、既存ログへ適用できる管理オプションが含まれています。どの設定画面を使用しても、過去のレコードに同じ効果があるとは限りません。

また、2026年5月から、Microsoft Purviewへ送信されるDataverse監査イベントには、変更前後のフィールド値が含まれなくなりました。一方、Dataverseのネイティブな監査情報では、これらの詳細を取得できます。Microsoftの変更通知で対象範囲を確認できます。

設計時には、次の3点を整理することをお勧めします。

  1. どの操作を、環境・テーブル・列のどの範囲で記録するか
  2. どの証跡を、どの期間、どの方法で参照するか
  3. レポートに必要なのはイベント情報か、変更前後の値か、または両方か

例えば、値の変更前後を比較する監視処理は、Purviewへ送信されなくなった項目に依存できません。Dataverseからの取得方法、権限、保持期間を含めて再検証します。

本番の保持期間を変更する前に、過去のログと新規ログを使って、対象の管理手順による削除動作を確認することをお勧めします。

以下は公開当時の内容です(容量・保持期間の説明を上記で補正)

以下は2022年当時の記録です。データベース容量の説明、保持期間の上限、管理画面は現在の仕様と異なる部分があります。保持期間を変更する際は上記の情報を参照し、既存ログへの影響を確認してください。


最近、Power Platformの監査に関する資料を探したところ、直近の2022 Wave 1リリースではDynamics 365 CRMやPower Platformの監査管理機能を強化しました。

そのため、今回の記事では、Power Platformにおける最新の監査ポリシーを共有させて頂きます。

こちらの記事では、「dynamics 365における監査可能な内容、監査の適用範囲、監査設定の方法」を説明しましたので、それを踏まえて今回は拡張版として理解して頂ければ幸いです。

dynamics 365における監査設定を徹底解説 | shenghao365 (shenghaohuang.com)

結論

2022 Wave 1リリースによるDynamics 365監査機能の拡張により、監査ログをより効果的に管理することができるようになりました。

監査は、物事を把握する機会を大幅に増やせますが、組織のデータベースのサイズを大幅に増加させる可能性もあります。

新しい監査ポリシーとデータ管理削除オプションにより、ログをより効果的に管理できるようになり、ストレージ容量が削減できます。必要なストレージ容量が減ることで、組織に使えるデータベースのサイズが増えます。

つまり、監査機能を効果的に管理・活用して、データベースの容量削減(コスト削減)が実現可能になりました。

監査設定の概要説明

監査管理セクションの新設により、以下の点を活用し、より効果的にログを管理することが可能になりました。

・監査保存の設定
・データ管理削除オプション

まずは、Power Platform管理センターにアクセスし、環境の画面を開きます。

デフォルトのログ保持ポリシーは「永久」で設定されます。

ログ保持ポリシーは編集可能になり、リストから任意の値を選択できるようになります。「30日、90日、180日、1年間、2年間、7年間、カスタム、永久」から選択可能になります。

カスタムの値:下限は30日、上限は365,000日です。

また、保存期間を変更しても、すでに存在する監査ログは変更されず、新しく作成された監査ログにのみ適用されます。

監査ログ削除の説明

データベースの空き容量を増やすため、要らないログを削除する場面が多く存在します。

ログを削除したらストレージ容量が増えます。ただ、一度削除すると復元できません。

ログ削除する際に、3つのオプションが表示されます。

 ・テーブル別

 ・ユーザー及びシステム別にログにアクセス

 ・選択した日付までのすべてのログ

テーブル別:すべてのログを削除するテーブルを選択するオプションが表示されます。

1つまたは複数のテーブルを選択することができます。

ユーザー及びシステム別にログにアクセス:誰がシステムにアクセスしたかなどのアクセスログをすべて削除することができます。

このオプションを利用する前に、組織ではアクセス操作に対する監査ログが存在するのを確認する必要があります。そうでない場合は、「アクセスのログ」チェックボックスを選択しましょう。

選択した日付までの全てのログ:指定した日付範囲のログを削除するオプションが表示されます。

削除ボタンをクリックすると、下図のような確認画面が表示されます。

削除したら、システムジョブにて削除履歴が確認できます。

最後に:

ストレージ容量を解放する方法は下記のドキュメントにて多数紹介されています。良ければご参考ください。

記憶域を解放する – Power Platform | Microsoft Docs

Power Platformの監査機能を生かしてDataverseの容量が効率的・合理的に使えるようになります。

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