Power Platform: Power Pagesの概要説明

Dynamics 365 Portal

先日開催されたMicrosoft Build 2022にて、MicrosoftはPower Platformファミリーの新しいメンバーであるPower Pagesを発表しました。

Power Pagesは、以前はPower Apps Portalsとして知られていました。

Power Apps Portalsについては、これまで幾つかの記事で説明しましたので、最近の概要説明を参考して頂ければ幸いです。dynamics 365、Power Apps Portalの概要説明 | shenghao365 (shenghaohuang.com)

今回の記事は、新たに発表されたPower Pagesを見に行きましょう。

Power Pagesとは

以前Power Apps Portalsとして知られていたPower Pagesは、Power Platformシリーズの一環として独立追加されました。

ユーザーはDataverseをベースに、外部向けのウェブサイトをノーコード、ローコード、プロフェッショナルコードの方法で構築できるようになりました。

Power Pagesがこ他の製品と大きく異なる点は、Power Pagesの利用者がビジネスユーザー、ITメンバー及び開発者であることです。 なぜなら、セキュリティや業務要件を満たせる外部サイトを構築するためには、この3つの役割が不可欠だからです。

この3つの役割が連携してシステムを構築する方法は、今Microsoftが進めているFusion Teamsです。

ビジネスユーザー:Low Code Website Maker

  ビジネスユーザーは、技術に詳しくない方が多いですが、ただ彼らは業務要件が把握できます。Power Pages の基本を学び、業務要件に満たせるWebサイトの原型を素早く構築できます。

ITメンバー:Site administrator

  高度なカスタマイズを実現しようとすると、どうしても専門的なコードが必要になってきます。 しかし、すべてのローコード製品が、プロフェッショナルなコードを簡単に開発できる方法を提供しているわけではありません。 Microsoftは「Github」、「VS Code」、「Azure」を有するため、その心配は無用です。

  また、ITメンバーはサイト全体の管理に責任を持ち、セキュリティ、コンプライアンス、ユーザー権限、ドメイン名、証明書などを確保する必要があります。

開発者:Pro Developer

  ローコード製品に関わらず、構築されたWebサイトやアプリケーションには限界があるため、コードによるカスタマイズがプロ開発者の役割です。 ローコードで構築できる機能やスタイルは、製品自体に備わっているさまざまなコンポーネントの組み合わせでしかありえません。

ローコード体験

ローコードユーザーはPower Pagesでのユーザーエクスペリエンスについてご紹介します。

・ホーム

 Power Pages は独立した製品であるため、Power Automate , Power BI , Power Virtual Agents と同様に、独自の製品ページがあります:

Power Pages

 全く新しい製品なので、最初では質問を回答する必要があります。アンケート調査なので気軽にプチプチクリックすればOKです。

使用開始のために、新しいサイトを作成しましょう。

直ぐ作成出来ますので、作成完了でしたら、ホーム画面が表示されます。

・テンプレート

 Portalからアップデートした機能です。既製のテンプレートをもとに素早く構築することができます。後日、社内専用のテンプレートをアップロードする機能があると聞いています。

・学習

 学習機能は新たに追加されました。

 学習パスは、「入門、カスタム、セキュリティ管理」などに明確に分かれており、ユーザーは自分が学ぶべき学習内容を見つけやすいです。

 残念ながら学習コンテンツは今現在英語のみとなっています。

また、作成したPagesに対する編集機能も揃えています。

ナビゲーション、スタイル、データなどの設定・カスタマイズは可能になります。

Power Pagesに対する高度なカスタマイズは複雑な話になってきますので、今回は省略させて頂きます。

Power PagesとPower Apps Portalsの違い

最後に、Power Pages と Power Apps Portals の違いをまとめておきましょう。

1、ユーザーエクスペリエンスが変わりました。

2、Power Pagesがより明確に位置づけられ、「ビジネスユーザー、ITメンバー、開発者」という3つのグループが分けられ、それぞれのグループごとにPower Pagesを利用するツールが違います。

3、ローコード側に焦点を当て、ビジネスユーザーがより迅速にWebサイト制作を開始できるようにします。また、新しいテンプレート、学習センター、ページエディタなどの機能が提供されました。

4、現在Power Apps Portalのユーザーは、移行作業を行わなくてもPower Pagesで編集することができます。

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